窓絵花文碗






スンカンマカイで最も多くみられる文様。側面は青の点文により形成された菱形の枠の内部に花びらが描かれている。安斎・上原(2015)によると、平成25年度に行われた沖縄県浦添市の近世墓群調査では、出土した55点のスンカンマカイがのうち、50点がこの文様だったという。その他、首里城や喜友名グスクなど複数の遺跡から出土しており(宮城, 2002; 沖縄県立埋蔵文化財センター, 2009)、管理人も山中や海岸で破片を非常によく見る。

宮城(2002)等で確認されている文様パターン等

  • 口縁内面:内部に花びらのような模様が入る上向き三角形の窓の列
  • 見込み:五弁花、松竹梅
  • 統制番号:2、11

上記以外で管理人が確認した文様パターン等

  • 見込み:多弁の花のような文様
  • 統制番号:8

文様・形状のバリエーション


やや背が高いタイプ

やや小ぶりで色が薄く、口が厚いタイプ

口縁内面と見込み文様


五弁花

松竹梅

松竹梅
こちらは中心に枝?のようなものが描かれている

名称無し。多弁の花だろうか

底および高台

青色の三角形文様が並ぶ

統制番号2が入ったもの
梅野製陶所製

統制番号8が入ったもの
東亜製作所または伊予窯業株式会社
多田(2017)、 石岡(2016)を参考に推定

統制番号11が入ったもの
砥部陶業株式会社

コメント