名称無し(福寿)

 




この文様の碗は宮城(2002)では記載されていないが、安斎・上原(2015)や、伊予陶磁器協同組合(1977)、砥部町教育委員会(1970)でスンカンマカイや輸出用碗として紹介されているため、スンカンマカイの一種として掲載した。形状は弱い端反りまたは直口で、側面には縦に「福寿」と書かれた列と、点文が交互に並ぶ。口縁内面や見込みには文様がある場合とない場合もある。


文様・形状のバリエーション


背が低く福寿間の点文が渦を巻くタイプ

点文の形状が3種あり、一列おきに並ぶタイプ

口縁内面と見込み文様


口縁内面には「福」「寿」と点文が並ぶ
見込みは松竹梅

こちらの見込みは麒麟

口縁内面に瓔珞文が並ぶタイプ
見込みはおそらく松竹梅。重ね焼き跡はない

口縁内面と見込みに文様を持たず、
線模様のみが描かれるタイプ。円状の釉剥がある

底および高台


高台周辺には工字繋ぎ?のような文様があるタイプ

高台周辺に一本線で円だけ描かれてるタイプ

高台周辺に文様を持たないタイプ



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